翻車魚世界

■No.14■変態!?まんぼう


マンボウはたくさん卵を産むことで知られています。
では一体どれくらい卵を産むのでしょう?

1.24mのマンボウが3億個の卵を持っていたという記録があります。
地球上で最もたくさん卵を産むのは、マンボウなのです。

一回で3億個も卵を産みますが、成魚になるのはその中の2,3匹です。
この卵は1mm位ととても小さいです。

マンボウは生まれたときから、「マンボウ」の形をしているわけではないんです。
マンボウは「変態」するのです。

変態とは動物が発育の途中で、時期に応じて形を変えることを言います。
オタマジャクシがカエルになるというのはよく知られている「変態」の例ですね。

直径1mmというとても小さな卵から孵ったマンボウはフグに似ています。
体の表面が滑らかで、丸い体に尾びれもついています。

間もなく、三角形の突起を持つ骨状板でできた甲が発達してきて、体形はハコフグに似てきます。

骨状板は小さな歯にわかれて、突起は多数の長いするどい棘に成長します。

体は極端に寸詰まりですが、その後の成長で体は長くなってきます。

そして背びれと尻びれの後部が上下に延びてきて皮膚に覆われます。

棘はだんだん短くなって消えてしまいます。

しかし、口の上の棘は骨板となって、オスは前方へ突き出します。
メスは上方へ押し上げられて、口の輪郭が垂直になります。

このことからオス、メスを見分けることができるのだそうです。
(実際には、解剖しないとわからないことも多いそうです。)

体長が1.5cmくらいになると、舵びれが三日月形になってきて、親と同じような形になってきます。
37cmくらいになると、ほぼ親と同じ形になります。

海のどこかにミニマンボウが存在するんですねぇ。
とてもカワイイんだろうなぁ。
是非是非、変態の様子が見てみたいっ!!



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