翻車魚世界
■No.18■神の贈り物まんぼう
マンボウは神の与えてくれた魚という言い伝えがあります。
マンボウが海面で昼寝をしているようにぷかぷかと浮かんでいるとき、漁師は簡単に捕まえることができます。
また、おいしいので漁師はマンボウを見つけると喜んで銛で突いたそうです。
このことから房総や紀州では、
マンボウは神が日ごろの労をねぎらって授けてくれた魚であるという言い伝えがあるそうです。
また、一度引き上げたマンボウは形をくずさないように皮をはいで肉をとります。
肉をとった後に、米を詰めて酒で清めて、再び皮をつけて元の姿に戻して海に返していました。
そうとは知らない漁師は大喜びして、マンボウを銛で突くわけですが、漁師のいたずらというわけではありません。
神が与えてくれた魚という考えがあるからなんです。
でも、もしかしたら、ちょこっと悪戯心もあったかもしれませんねぇ。