■No.20■化石まんぼう
マンボウの属するフグ目には色々な科があります。
例えば、ウチワフグ科、フグ科、ハリセンボン科、マンボウ科・・・などなど。
この4つの科の共通点に、あごの動きと、歯の形があります。
・あごの動き・・・回転のみ
・歯の形・・・癒合している。くちばし状である。
これらの科には分離した歯は存在せず、鳥のくちばしのような歯板があるんです。
でも、その歯板の数は科によって違います。
ウチワフグ科で3枚、フグ科で4枚、ハリセンボン科とマンボウ科で2枚だそうです。
科 |
上顎歯数 |
下顎歯数 |
ウチワフグ科 |
2 |
1 |
フグ科 |
2 |
2 |
ハリセンボン科 |
1 |
1 |
マンボウ科 |
1 |
1 |
マンボウ科の化石が始新世後期から発見され、その上顎歯数は左右2枚に分かれていたそうです。
ウチワフグ科やフグ科と同じ状態だったんですね。
化石には下顎が保存されていなかったので、結局、化石マンボウが何枚の歯を持っていたのかは謎です。
難しいことはよくわからないけれど・・・
マンボウ科に一番近い魚って歯の数から考えるとハリセンボン科なのかな。